※ヘルスケア産業の一層の拡大を通じた、国民の健康増進、医療費・介護費適正化という好循環を生み出すことを狙いとして、内閣府の次世代ヘルスケア産業協議会で、健康運動サービスの品質評価制度を構築するための検討が行われました。これを受け、経済産業省の委託事業「平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業」の一環として、健康マネジメント標準化コンソーシアム(代表団体:日本規格協会、参加団体:㈱コスモプラン、(一社)日本総合健診医学会)が「疾病予防向けアクティブレジャー事業者の品質評価・認証事業」を受託し、制度構築を行いました。
認証の主なメリットは、第3者による品質評価結果(サービス品質の可視化)を活用し、ヘルスケア市場における自社のサービス商品の良さ、サービス提供能力の高さを示すことができることです。自社のプロモーションや業界自主基準への適合に比べ、より客観性・信頼性をもって以下の情報を対外的に発信し、一般消費者、健康運動サービスの活用者(行政の健康増進・介護予防部門、健康保険組合などの保険者、健康経営企業)、競合他社、潜在的パートナー企業等に対して、能力を訴求することができます。
サービス品質の評価は通常、サービスを利用した後に評価する方法(サービスの事後評価)が用いられます。しかし、サービスを利用する前にそのサービスの品質がわからなければ、利用者は安心、信頼してサービスを利用することができません。そこで、アクティブレジャー認証では、審査を通じて2つのフェーズで品質を評価し(「サービス品質の事前評価」と「サービス品質の事後評価」)、事前・事後における評価結果を、利用者や認証制度の活用者(自治体や保険者)をはじめ、社会に対して公表します。 1年目に実施する初回審査が、「サービス品質の事前評価」にあたります。2年目以降は、毎年定期審査を実施します(サーベイランス)。これが「サービス品質の事後評価」にあたります。各審査の評価対象は、以下の通りです。
初回審査は、「内容の評価」(商品の登録確認)、及び「仕組みの評価」(当該商品を提供する事業所の能力評価)の2点を評価対象として実施します。事業所の能力評価は、商品提供の体制、業務手順、資源の運営管理の仕組みなどを対象に、業務プロセスを評価することで行います。当社は、認証基準を満たした場合、事業所に対して認証を付与し、アクティブレジャー商品の登録を行い、認証事業所名及び登録商品情報をWEBサイト等で公表します。
サーベイランスでは、初回審査で実施した「内容の評価」、「仕組みの評価」に加えて、「結果の評価」も合わせた3点が評価対象となります。商品登録された各商品について、利用者の満足度などの知覚データ、利用者の運動効果に関する計測データを収集し、パフォーマンス(提供結果)を評価し、かつ評価結果をWEBサイトで公表します。
これにより認証事業所は、単に認証されたという事実を対外的に示すだけではなく、第3者が公表する「結果の評価」を自らのサービス提供能力や商品の良さを示すためのツールとして活用することができます。
アクティブレジャー認証の認証マーク(AL認証マーク)は、認証事業所であることを示す「事業所マーク」、アクティブレジャー商品として登録されたことを示す「商品マーク」の2種類があります。 認証事業所はAL認証マークを活用して、対外的な認知度を向上させることができます。